眼精疲労に効く5つのツボ|三軒茶屋の鍼灸師が教える自宅でできるセルフケア
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鍼灸
眼精疲労とは?ツボ押しが効く理由
眼精疲労と疲れ目の違い
一見同じように思われがちな「疲れ目」と「眼精疲労」ですが、実は明確な違いがあります。
疲れ目は、長時間のパソコンやスマホ使用などで一時的に目が疲れた状態を指し、しっかり休息を取れば回復します。
一方で、眼精疲労は休んでも回復せず、頭痛・肩こり・めまいなど全身症状を伴うことが多いのが特徴です。
つまり、眼精疲労は「慢性的な目のストレス状態」と言え、早めのケアが重要です。
なぜツボ押しが眼精疲労に効くのか?
ツボ(経穴)とは?
ツボとは、東洋医学で「気(エネルギー)」や「血(血液)」が集まるポイントのことです。
体内のバランスが乱れると、この流れが滞り、痛みやコリ、疲れとして現れます。
ツボを刺激することで得られる効果
ツボ押しにより、滞った血流や神経の働きを整えることで、
・目の周囲や首肩まわりの血流促進
・自律神経のバランス調整
・眼球疲労の緩和
が期待できます。
特に目の周りは細かな筋肉と血管が集まっており、ツボ刺激は自然な「巡りの回復法」と言えるのです。
眼精疲労に効く5つのツボ【位置と効果】
①睛明(せいめい)
位置: 目頭と鼻の付け根の間、くぼみ部分。
効果: 目の充血、かすみ目、眼精疲労の緩和。
押し方: 両手の親指で鼻筋をはさむように軽く押す。
時間: 5秒押して3秒離すを5回程度繰り返す。
コツ: 強く押しすぎず、呼吸を止めずにリズムよく行う。
②攅竹(さんちく)
位置: 眉頭のすぐ下、骨のくぼみにある。
効果: 目の奥の重だるさ、まぶたのけいれん、頭痛に効果的。
押し方: 両手の親指を眉頭に当て、下から上に持ち上げるように押す。
時間: 1回5秒、3セット程度。
コツ: 目を閉じてリラックスしながら行うとより効果的。
③太陽(たいよう)
位置: 目尻と眉尻を結んだ線の中間点より少し外側のくぼみ。
効果: 眼精疲労、頭痛、ストレス緩和。
押し方: 中指でゆっくり円を描くように押しもむ。
時間: 10〜15秒を2〜3セット。
コツ: 深呼吸をしながら軽く圧を加える。
④風池(ふうち)
位置: 首の後ろ、髪の生え際で太い筋肉の外側のくぼみ。
効果: 頭痛、肩こり、目のかすみ、自律神経の乱れ。
押し方: 両手の親指をツボに当て、後頭部を支えるように押す。
時間: 1回5秒を5セット程度。
コツ: 肘を張らずにリラックスして押すと深部まで刺激が伝わりやすい。
⑤合谷(ごうこく)
位置: 手の甲、親指と人差し指の骨が交わる部分。
効果: 目の疲れ、頭痛、肩こり、全身のリラックス。
押し方: 反対の親指でじんわり押す。
時間: 10秒押して5秒休むを3〜5回。
コツ: 痛気持ちいい程度に圧を調整する。
鍼灸師が教える正しいツボの押し方
ツボ押しの基本ルール
1. ゆっくり垂直に押す
強く押し込むのではなく、じわっと沈み込むように。
2.呼吸を止めない
息を止めると筋肉が緊張して効果が半減します。
3.左右バランスよく行う
体はつながっているため、左右均等に刺激することが大切です。
ツボ押しの注意点
- 強く押しすぎると内出血や炎症を起こすことがある。
- 食後や飲酒後、発熱時は避ける。
- 妊娠中は刺激を避けるべきツボもあるため専門家に相談を。
- 目周囲はデリケートなため、爪を立てない・滑らせない。
ツボ押しの効果を高める3つのポイント
①温めながら押す
温めることで血流が促進され、ツボ刺激の効果が高まります。
ホットタオルなどで目元や首を温めてから行うと、筋肉がゆるみ、より深部まで刺激が伝わります。
②首・肩のストレッチと組み合わせる
首や肩の筋肉は眼球を支える筋肉とも連動しています。
ストレッチで筋緊張をほぐすことで、ツボ押しによる血流改善効果が全身に広がりやすくなります。
③定期的に休憩を取る
目を酷使し続けると、ツボ刺激の効果も一時的になってしまいます。
1時間作業したら10分の休憩を取り、遠くを見る・まばたきを意識するなど、回復時間を設けましょう。
こんな症状は要注意!セルフケアでは限界があるサイン
セルフケアで改善しない場合のサイン
- 視力が急激に低下している
- 目の痛みや充血が日を追うごとに強くなる
- 吐き気や頭痛が頻発する
- 首や肩のコリが慢性的になっている
- 目の奥にズキズキした痛みがある
- 視野が欠けてきている気がする
これらは、単なる目の疲れではなく、眼病が隠れているサインです。
最後の”視野のかけ”は最も注意すべきところです。緑内障など早期発見が重要な病気の可能性があります。
世田谷総合整骨院・鍼灸院の眼精疲労に対する施術
なぜ鍼灸治療が眼精疲労に効果的なのか?
鍼灸はツボを的確に刺激し、血流と神経の働きを同時に整えることができます。
セルフケアでは届かない深部の筋肉や自律神経にもアプローチでき、即効性と持続力のあるケアが可能です
当院の眼精疲労への施術についての特徴
- 鍼灸×手技療法×物理療法の複合アプローチ
筋肉の緊張緩和から神経調整まで一貫して行います。特に鍼通電による眼輪筋や表情筋、後頭下筋郡に対する治療は、他の治療院ではなかなか体験できません。 - 眼精疲労に特化した施術を実施
頭部・頸部・肩の血流を重点的に改善するオリジナル施術。目の周り以外の頭皮や頭部、頚部にも施術を行います。※ここで頭皮鍼のメニューを推奨 - 姿勢や生活習慣のアドバイスも実施
再発を防ぐため、日常動作の改善にも力を入れています。
こんな方におすすめ
- 目の奥が常に重だるい
- スマホやPC作業が多い
- 首・肩こりと目の疲れを同時に感じる
- 睡眠の質が低下している
- 自律神経の乱れを感じる
