首・肩の緊張が目の疲れに影響!鍼灸による眼精疲労の改善法
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鍼灸
眼精疲労の原因
長時間のPC・スマホ使用と疲れ目
現代人の多くが抱える眼精疲労の大きな要因が、パソコンやスマートフォンなどの「画面の凝視」です。
人の目は、近い距離にピントを合わせ続けると、毛様体筋というピント調節に関わる筋肉が常に緊張状態になります。
長時間の作業によりこの筋肉が疲労し、焦点が合いにくくなったり、かすみ目や目の奥の痛みが現れます。
さらに、画面を見つめる時間が長いと瞬きの回数が減少し、涙の蒸発が早まるため、目の表面が乾燥しやすくなります。
これが「ドライアイ」を引き起こし、眼精疲労を悪化させる原因にもなります。
姿勢の悪さと筋肉の緊張
デスクワークやスマートフォン操作中に背中が丸くなったり、首が前に出た姿勢を続けると、首から肩、背中にかけての筋肉が硬くなる傾向があります。
これらの筋肉は、頭部への血流をサポートしており、筋緊張が強くなると目の周辺への血流が低下します。
血液循環が滞ると、眼球やその周辺の筋肉への酸素・栄養供給が不十分になり、結果として目の疲れや重だるさが生じます。
特に、長時間の「猫背姿勢」や「顎を前に突き出す姿勢」は、自律神経のバランスを乱す要因にもなり、眼精疲労を助長します。
ストレスと神経の影響
精神的なストレスも眼精疲労に深く関わっています。
人はストレスを受けると交感神経が優位になり、筋肉や血管が緊張します。
その結果、目の周囲や首肩の血流が悪化し、疲れが抜けにくくなります。
また、ストレスによって眼のピント調節機能が一時的に低下することもあります。
これは「自律神経性の焦点調節障害」と呼ばれ、目を酷使していないにもかかわらず、重だるさや痛みを感じるケースもあります。
つまり、精神的な負担と身体的な疲労は密接に関係しており、心身の両面からのケアが大切です。
鍼灸による眼精疲労の改善法
鍼灸がもたらす血流改善の効果
鍼灸は、皮膚や筋肉に刺激を与えることで血流を促進し、筋肉の緊張を緩める効果が期待できます。
目の周囲や首・肩の血行が改善されることで、眼球や視神経への酸素・栄養供給がスムーズになり、疲れた目の回復をサポートします。
また、鍼の刺激によって副交感神経が活性化することで、緊張状態が和らぎ、自然治癒力が高まります。
眼精疲労だけでなく、頭痛・首こり・不眠などの随伴症状にも効果が見られることがあります。
鍼灸院での施術内容とプロセス
一般的な施術の流れとしては、まず問診と状態確認を行い、目の疲れの程度や生活習慣を丁寧にヒアリングします。
その後、首・肩・背中・頭部など、血流の滞りが見られる箇所を中心に鍼を行い、必要に応じてお灸や電気刺激を併用します。
施術後は、身体が温まり、目の奥の重さやかすみ感が軽減するケースが多くみられます。施術時間は30〜60分程度が一般的です。
具体的なツボとその効果
眼精疲労に有効とされる代表的なツボは以下の通りです。
・攅竹(さんちく):眉頭のくぼみに位置し、目の奥の圧迫感や痛みに効果的。
・太陽(たいよう):こめかみ部分のくぼみにあり、目の充血や頭痛を和らげる。
・風池(ふうち):後頭部の髪の生え際にあり、首こり・肩こりからくる目の疲れに有効。
・合谷(ごうこく):手の甲、人差し指と親指の間に位置し、全身の血流促進や自律神経調整に役立つ。
これらのツボは、局所だけでなく全身の循環を整える効果があるため、眼精疲労の根本的な改善を目指すうえで重要です。
その他にも頭皮鍼を行うことにより、効果的に眼精疲労改善のアプローチをしていきます。
自宅でできる眼精疲労の予防策
●日常生活で気をつけるべきポイント
1時間以上のデスクワークが続く場合は、1時間ごとに5〜10分の休憩を入れ、遠くの景色を見るようにしましょう。
照明は明るすぎず暗すぎず、画面とのコントラストを調整することも大切です。
また、エアコンの風が直接顔に当たらないようにすることで、ドライアイの防止にもつながります。
●簡単なマッサージやストレッチ
目の周囲を優しく温める「蒸しタオル」や、「こめかみを円を描くようにほぐすマッサージ」が有効です。
また、首を左右にゆっくり回すストレッチを取り入れることで、首筋の血流を促進し、目の疲れも軽減します。
ポイントは、強く押しすぎず、リラックスしながら行うことです。
●生活習慣改善
十分な睡眠、バランスの取れた食事、そして適度な運動は、目の健康を守る基本です。
特に、ビタミンA・C・E、ルテインなどの抗酸化栄養素を含む食品(緑黄色野菜やブルーベリーなど)は、目の機能維持に役立ちます。
また、夜遅くまでのスマホ使用は控え、目と脳をしっかり休ませることが予防の第一歩です。
世田谷総合整骨院・鍼灸院での鍼灸施術
●効果的な鍼灸施術を受けるために
世田谷総合整骨院・鍼灸院では、眼精疲労の根本改善を目指し、首・肩・頭皮・顔面を総合的にアプローチします。
目の周りや眉間、こめかみや頭皮などにかなりの本数鍼を打ちます。
目の周りや眉間、こめかみに対しては筋肉を緩める作用の高い鍼通電療法を行うことにより、即効性のある効果的な施術を行っております。
また、単に「目の周りに鍼を打つ」だけでなく、眼精疲労の背景にある姿勢の乱れや自律神経の不調にも注目し、首や肩はもちろんのこと全身に鍼治療を行うことにより自律神経のバランスを整えます。
施術後は「視界が明るくなった」「頭がスッキリした」といった声を多くいただいています。
また、患者様一人ひとりの生活習慣やお仕事環境に合わせて、セルフケア方法やストレッチの指導も行っています。
目の疲れが慢性化する前に、定期的な鍼灸施術で体のリセットを図ることをおすすめします。